家事や育児に専念するために専業主婦の道を選び退職した人達が、人生の節目を迎え復職を考え始めた時、まずパートか派遣の仕事を探すことが多くなってくる。
どちらの仕事にも経験のない人の場合、違いをあまり認識できていないかもしれないが様々な側面でこの二つの間には違いがある。
ここでは、少し掘り下げて両者を比較することで、それぞれの現状についての認識を深めていきたい。
まず雇用・勤務形態に関していえば実際に勤務する会社が存在しそこの所属となるか、社員としての登録先と勤務先が全く異なるかという違いがある。
そのため雇用に関する相談などは、パートの場合勤務する会社内で行うことができるが、派遣社員は全て人材提供元に対して行うこととなる。
このことは仕事の評価や待遇などの面でも差となって表れてくる。
パート社員は勤務先で身内感覚を築き易いことから勤めやすさに繋がる部分があるし、評価も直属の上司が行うため迅速になされて解り易い面がある。
一方、派遣社員は勤務先であまり深い人間関係を築けないかもしれない。
仕事の評価の部分でもどのような取り決めの上でなされているか解りづらい側面がある。
きっちりした会社であれば評価のシステムや福利厚生も妥当なものとなってくるが、それでも社員の扱いに問題があると指摘されるケースも少なからず存在する。
不当な契約切りなどはその最たるものであろう。
そういったところが不安定な雇用、労働品質に難ありといったイメージを抱かせる原因ともなっている。